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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第12章 後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~ 二代后
「私どもがお持ちしますと申し上げても、陛下は一向にお聞き入れ下さらないのです」
 と、皇后付きの筆頭宮女が笑顔で語る。
「おい、余計なことは言うな」
 側から皇帝が慌てて横槍を入れるのもおかしくて、紫蘭はついクスリと笑みを零した。
 と、皇帝が嬉しげに叫んだ。
「紫蘭が笑った!」
 皇帝は宮女たちを振り返り、問うている。
「確かに皇后は今、笑ったな?」
 宮女たちが頷き合うのを見て、皇帝は相好を崩した。
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