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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第13章 後宮艶夜*スキャンダル 嫉妬~心に巣喰う魔物~
「たかだか宮女の分際で、貴妃である私に楯突くとは良い度胸をしている」
更に苑貴妃は紫蘭を睨みつけた。
「皇后さま、私はただの貴妃ではありません。将来は次の皇帝となるべき世継ぎの皇子の母でございます。皇帝陛下の気を惹くすべを算段なさる前に、宮女の教育はもっとご熱心になさった方がよろしいかと存じますわ」
「無礼な! 皇后さま、このような無礼を許してはなりません」
筆頭宮女が悔しさのあまり叫ぶのを、紫蘭は目顔で制した。
更に苑貴妃は紫蘭を睨みつけた。
「皇后さま、私はただの貴妃ではありません。将来は次の皇帝となるべき世継ぎの皇子の母でございます。皇帝陛下の気を惹くすべを算段なさる前に、宮女の教育はもっとご熱心になさった方がよろしいかと存じますわ」
「無礼な! 皇后さま、このような無礼を許してはなりません」
筆頭宮女が悔しさのあまり叫ぶのを、紫蘭は目顔で制した。