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第13章 後宮艶夜＊スキャンダル　嫉妬～心に巣喰う魔物～

　苑貴妃にしてみれば、気が気ではないというところだろう。それに加え、皇帝からのお召しは一向にない。まあ、それは言ってみれば七人の側室たち皆にいえることではあり、皇帝は去年の五の月に紫蘭を召し上げてからは、その寵愛は彼女一人に注がれていた。紫蘭は寵愛に奢るつもりはさらさらないが、苑貴妃が色んな意味で焦りや苛立ちを感じたとしても仕方のない面もあるのだ。