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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第13章 後宮艶夜*スキャンダル 嫉妬~心に巣喰う魔物~
「祖母のことは本当に済まないと思っている」
皇帝のひと言は紫蘭の予感を確かなものした。翠容は胡太后によって消されたのだ。昨日、彼から翠容の死を伝えられたときから、予め予測はしていた。恐らく胡太后は紫蘭が頼るなら実家の兄だと最初から見当をつけていて、宮殿を出た翠容を手の者に尾行させた。
そして、悲劇は起こり、翠容は殺された。手紙はその場で奪われ、胡太后の手に渡ったに違いない。
皇帝のひと言は紫蘭の予感を確かなものした。翠容は胡太后によって消されたのだ。昨日、彼から翠容の死を伝えられたときから、予め予測はしていた。恐らく胡太后は紫蘭が頼るなら実家の兄だと最初から見当をつけていて、宮殿を出た翠容を手の者に尾行させた。
そして、悲劇は起こり、翠容は殺された。手紙はその場で奪われ、胡太后の手に渡ったに違いない。