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第13章 後宮艶夜＊スキャンダル　嫉妬～心に巣喰う魔物～

　大きく脚を開いたあられもない格好で彼に跨っているだけでも恥ずかしいのに、あろうことか、彼は紫蘭の細腰を引き寄せ、更に手前―つまり、彼の顔の方に座らせた。
「紫蘭、向きを変えて」
「え？」
　紫蘭は最初、何を言われているのか判らず、きょとんとした。が、次の瞬間、皇帝に命じられたことの意味を悟り、真っ赤になった。
「後ろを向いた格好で俺にまたがるんだ」