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第13章 後宮艶夜＊スキャンダル　嫉妬～心に巣喰う魔物～

　そいういう行為を繰り返すと、皇帝は大抵感じ入ったような吐息を洩らすからだ。幾度閨に招かれても相変わらずたどたどしく拙い口淫ではあるが、皇帝は満足げに眼を閉じている。もっとも、彼に背を向けている紫蘭はその表情を見る由もないが。
　ふと、紫蘭はお尻の方に違和感を感じた。
「あっ？」
　突然、蜜壺に侵入してきた生暖かい感触に思わず腰を浮かせる。だが、皇帝はすぐに強い力で紫蘭の腰を掴み引き寄せた。