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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第17章
見せ付けるように一旦引き抜いた兄は、妹の瞳に力が宿ったことを確認しつつ、金の羽毛をそれで撫で上げると、また膣に収めようとした、のだが。
達してもなお硬度が劣らない肉の竿は、ぶりんと天を向き、匠海の手で抑え付けられながらまたヴィヴィの中に埋められた。
「ぃ……っ ひぃ いン ぅぁあ~~……っ」
目に焼付くほど反り上がっていた兄のそれが、妹の膣前庭をゆっくりとこそいでいくのが、たまらなく好かった。
瞳を逸らせない強烈な光景に、苦しそうに歪む双眸。
骨抜き。
腰砕け。
この男に抱かれないと、もう生きていけない。
な~~んて、脳味噌が細胞レベルで崩壊し、新たな人格形成をする誤作動を起こしそうなほど、ヴィヴィはひたすら毎夜毎夜ドロドロに愛された。
互いがベッドに寝そべってYの字になり脚の付け根で繋がり、ねっぽり、ずっぷり、これ以上無いほど最奥まで虐められれば。
目の前にあった兄の膝から先を胸に抱き込んだ妹は、もう言葉にならない悲鳴じみた嬌声を吐き続けるしかない。
鈍重な遮光カーテンが、外聞をかなぐり捨て絡み合う兄妹の姿を その先に広がる大海という外界と遮り、室内は二人分の濃密な呼気に満ちていた。
(あぁ……つながってる……、おにいちゃんと、繋がってる……)
普段の兄ならば好まないであろうこの体位が、ヴィヴィには一番男女として繋がっていると感じられた。
妹の足の指を嬉しそうにしゃぶる向こう側の兄の姿は見えないけれど、自分が抱き込んだ匠海の脚に縋る様にしがみ付けば安堵もする。
毛の薄いそこに唇を押し当てれば、また膣内の肉棒が体積を増した。
「ヴィクトリア、動いてごらん?」
こちらの興奮が伝わったのか、自分の足先から届いた声に、ヴィヴィは恐る恐る腰を動かす。
ぬぷり、ぬちょり、と聞こえてくる挿入音に、腰が震える。
兄の脚にかすめた乳首の先がきゅんと疼き、もう一度味わいたくて芯をもって起ち上がった薄紅色のそれを、真っ直ぐな脛に擦り付ける。
途端に上がる兄の満足そうな声と、ぶるりと震えて反応する引き締まった腰。
憑りつかれたように乳首への刺激と陰茎の出し入れに没頭する妹に、兄はひたすら「可愛いね」と繰り返していたのだった。
互いが与え合う熱に浮かされ、思考はドロドロにただれ、何もかもが曖昧になる。