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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第3章   

 その時、

「何をしてるんだ? ヴィクトリア」

 速攻 戻って来た兄に、見咎められてしまった。

「……解いて、くれないから……」

 不貞腐れた物言いでそう零したヴィヴィに、長い脚で軽々ベッドに登った匠海は、不思議そうに見下ろしてくる。

「何で解かなければならない?」

「……え……? だ、だって……」

 こんな不道徳な戯れは、もう終わりだろう? 

 そう思って見上げるヴィヴィに、

「まだ終わってないよ。全然、愛し合っていないじゃないか」

 飄々と言い返してくる匠海は、くの字に横たわっていた妹の肩を掴み、またベッドの上に押し倒して来た。

「じゃあ、こんなに “つれない子” は、強制的に気持ち良くなるようにしてあげようね」

 そんな恐ろしげな宣告をした兄に、ヴィヴィは再び貞操の危機を感じ。

「やっ もう、やめようよっ こ、これ以上したら――」

 真剣に匠海を説得しようとしているのに、

 兄はというと、またしっとりとした太ももに掌を這わせて来て。

「だ、駄目っ もう……、やめ――」

 自由の利かない両手で必死に兄を押し返そうとした妹の、まだ充血したままの膣内に、

 つぷりと埋め込まれた長い指。
 
 けれど、今度はそれだけじゃなかった。

 何かひんやりとした物を纏った指先が、

 丹念に、熱く潤った粘膜にそれを塗り広げているようで。

「え……? え? やっ な、なに、塗ったの……っ?」
 
 未知の感覚に戸惑い、薄い唇が強張る。

 焦燥感に押し潰されそうになりながら、兄に問えば。

「媚薬だよ。大丈夫、成分的にはドーピングに引っかからない」

 そう言いながら、匠海は中に収めた指を引き抜いた。

「びや、く……?」

 初めて聞くその単語に、ヴィヴィの瞳がおろおろと兄の顔中を彷徨うが、匠海は思わせぶりに笑うだけで。

「お、おにいちゃんっ!?」

 切羽詰まった声を上げて迫るヴィヴィに、匠海はやっと求めた返事を返してくれた。

「媚薬っていうのは “性的興奮を駆り立てるお薬” の事だよ、ヴィクトリア」

 “性的興奮を駆り立てるお薬”――?

 兄のくれた説明に、一瞬 目が点になったヴィヴィだったが。

(え……? それって、え、えっちになる為の薬……ってこと?)

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