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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第5章    

 自分を充たしてくれる太いものに、前も後ろも圧迫されるし、

 かつ、兄を迎え入れている膣口の上にある肉芽が、付け根に擦られるのが得も言われぬ気持ち良さで。

 腹筋の上に落ちている、踝丈の薄いナイトウェア。

 その裾の前で両手を付いたヴィヴィは、うっとりしながら単調な前後のグラインドを続けていた。

 だが、

「ッ ……ぅ……、はぁ……」

 下から聞こえてきた匠海の声が、どこか苦しげなもので。

 不思議に思って腰を止めた妹に、兄は分厚い紐で目隠しされたその下、形の良い唇をほっと緩めていた。

「もしかして……、これ、嫌い?」

 前後に擦り付けられるのが苦手なのか、と尋ねてみれば、

「ちょっとだけなら良いんだけど、続けられるのは、ね……。折れそうで」

 匠海の衝撃的な返答に、ヴィヴィはナイトウェアの裾をたくし上げ、

 まじまじと 自分を貫く剛直を見下ろす。

(お、折れるの、このヒト……)

 しかし、この動きは今までも散々やってきたのに、

 どうして今頃になって――?

「目が見えてると、ヴィクトリアが可愛く腰くねらせてるのに、凄く興奮するんだけどね」

「あ~~……。なるほど」

 その追加の説明に、ヴィヴィは納得した。

 自分の快楽が第一優先だけれど、だからといって、兄を痛めつけたい訳では無く。

 「じゃあどうしようか?」と思った時、ヴィヴィは良い案を思い付き、さっそく実行に移す事にした。 

 名付けて―― “デビルヴィヴィ 再降臨”

「しょうがないなぁ……じゃあ」

 ぶつぶつ零しながらも、浮かび上がった腹筋の割れ目を、上へと辿り始めたヴィヴィ。

 両掌を胸筋の上に付き、両膝立ちになり。

 反り返った昂ぶりの角度そのままに、斜め上に動いてみる。

 そうすると、如実に蜜壺を擦り上げる兄の硬度が、上がったのが判り。

「これ……気持ち……い?」

「……ぁ……っ いい、よ……っ」

 色素の薄い唇から洩れた返事は、確かに艶を含んでいて。

 ヴィヴィも匠海が硬くなってくれると気持ち良くて、何度もその斜めピストンを繰り返す。

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