この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第5章    

 そんな、どうでもいい事を思っていると。

「でもな?」

「…………?」

「お前が濡れてる時の方が気持ちいいように、俺だってヴィクトリアが沢山感じてたっぷり濡れてる方が、もっと気持ちいいんだぞ?」

 妹のささくれ立った気持ちを解きほぐそうとしてか、柔らかな声音で続ける兄。

「だからもっと、自分の躰を大切にしなさい。俺はどれだけ焦らされたって、ヴィクトリアの準備が整うまで、待ってられるんだから。というか、その時間さえ幸せなんだから。いいね?」

 兄の言い分はもっともで。

 しかも全面的にヴィヴィの躰を心配しての忠告、とは分かっているのだが。

 素直に聞き入れるのも何だか癪で。

「…………ふんだ」

 そんな可愛くない返事を寄越す妹にも、兄は困ったように笑うだけだった。 

「はぁ……、と言っても。目隠し状態の男に、そんな事を言われても、全然 説得力無いよなぁ」

 結局、自分でそう突っ込んだ匠海が、何だか可笑しくて。

 ふっと小さく吹き出したヴィヴィに、匠海も軽く笑い声を上げていた。

(もう、大丈夫……かな……?)

 躰を守る為に分泌された蜜と、兄のサイズに解れてきた膣壁。

 その様子を伺いながら、少しずつ動いてみれば、

 小さいけれどちゅぷちゅぷと、潤滑の役目を果たしている音が届き。
 
 ほっと息を吐いた瞬間。

「やぁ……っ もう、おっきくしないでぇ~~」

 やっと匠海の太さに馴染んだというのに、また中で肥大した陰茎に、ヴィヴィは半泣き状態で相手を責める。

「そんな、無茶な」

「無茶、じゃない~~」

 男の性をいまいち解かってないヴィヴィは、そう喚きながらも、ゆっくりゆっくり兄の上で動き始めた。

 昨夜と同様に、己の快楽だけを追求する事に専念する。

 何故ならこの行為は、自分の欲求不満を解消する為のもの。

 まかり間違っても、匠海を悦ばす為のものではない。

 そうなると、その細腰は自然と、薄水色のナイトウェアの中で前後に揺れ動く。

/1163ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ