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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第5章
結婚も出産も子育てもしない。
けれど、だからと言って、
どうして私だけが “女としての歓び” を捨てねばならない?
匠海以外が嫌ならば、匠海自身に相手させればいい。
私が自分の性器に触れられなくなったのは、この目の前の男のせい。
だったら、
自分の躰の疼きを、原因となった張本人を利用して沈めて、何が悪い――?
リズミカルに跳ねて、匠海の色気のある吐息を、十二分に堪能し。
「後ろ向くけど、触ったら本当に辞めるからね?」
そう再度、念押ししたヴィヴィ。
長いものを銜え込みながら細長い脚を動かし、器用に前後を入れ替わる。
「お願いだよ、ヴィクトリア。目隠し、外させてくれっ」
目の前の太ももに両手を付きながら、ねっとりぬっぷり抜き差しを始めた妹に、兄はそう懇願してくるが、
「嫌」
バッサリ切り捨てた妹に、兄は更に譲歩を求める。
「頼むよ。お前の桃みたいな真っ白なお尻、触れなくても せめて目で愛でたいんだよ」
そのセリフに思わず、ナイトウェアの薄い布地の上から、尻を押さえてしまった。
「変態……っ」
悪態をつくヴィヴィに、
「どこが? じゃあ、胸ずらして おっぱい出してくれるか?」
しれっと次の要求を口にした匠海。
「な、何で?」
(目隠しされてるから、そんな事しても意味ないでしょ……?)
「そんなの決まってるじゃないか。ヴィクトリアのぷりんぷりんのおっぱい、俺の上で可愛く揺れてるの、想像したいからね」
「~~~っ このド変態がっ」
一旦 イク機会を逃して、余裕が出来たのか。
匠海はぺらぺらと、自分を貪っている筈のヴィヴィに話し掛けてくる。
「ほら、自分で揉んでみて?」
「ん゛な゛……っ!?」
思わず、可憐な外見に似つかわしくない声を上げてしまうが、
「はぁ……。ヴィクトリアが細い指で、おっぱい恥ずかしそうに揉んでるの、衝撃的に愛らしいんだろうなあ」
「~~~っ!?」
うっとりと、夢想を声に出して聞かせてくる兄に、妹は衝撃と共に絶句するしかなく。