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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第6章     

 暗闇が落ちたままのリンク。

 次にそこに響いたのは、音楽では無く、MCに扮したクリスの声(録音)。

『Ladies and Gentlemen,
 ―紳士淑女の皆様

 It is almost midnight!
 ―12時までは あとほんの少し!

 Husbands ―― you have only ten seconds
 in which to lose your wives!
 ―旦那さん――貴方はあと10秒で
  奥さんを失いますよ!

 Five - Four - Three - Two – One!』

 暗転の中、すっとスポットライトが照らされたそこ。

 赤レースの扇子で、男の観客の顎を くいと持ち上げたのは、もちろん、

 黒くセクシーな衣装を纏った、ヴィヴィで。

『『『Welcome to TWI LONDON――!!
 ―Twinkle ICE in LONDONへようこそ――!!』』』

 大合唱による歓迎の挨拶に乗せ、

 赤く縁どられた唇で、男の隣――

 驚愕した連れの女性に、「ちゅっ」っと投げキッスを贈る。
 
 観客の大歓声の中、またスポットライトは消え去り、

 代わりに響いたのは、

 ♪ズンチャカ ズンチャカ ズンチャカ チャッチャッ♪

 という、軽快過ぎるバンド演奏。

 鮮やかなピアノの流れの後、どこかコミカルなリズムが響き。
 
 リンク中央、3方向から照らし出されたのは、

 金の髪をクラシカルな編み込みで纏めた、丈短の黒ビスチェに 黒フリルスカート姿のヴィヴィ。

『You have to understand the way I am,
 Mein Herr.
 ―解ってくれなくちゃダメよ
  あたしの恋人』

 ライザ・ミネリの歌声と一緒に歌いながら、悩ましげに半身の肩をくるりと回し、

『A tiger is a tiger, not a lamb.
 Mein Herr.
 ―トラはトラよ、子羊じゃないわ
  あたしの恋人』

 反対側の肩をも ぐるりと回しながら、バックで滑り始める。

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