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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第6章     

 朝食のビュッフェで、太く長いフラン○フルトを目にした途端、

 今朝の淫夢が脳裏に過ぎったヴィヴィは「ぶっ」と吹き出してしまった。



 う゛あ゛~~~っ!!!

 もう最悪~~っっ

 なんかもう、私って、

 女として、色々と終ってる……orz

 分かった。

 認めるよ、

 認めればいいんでしょうっ!?

 ぐあ゛~~~っ!!



 ……えっち、したいよぉ……(´;ω;`)ゥェェ



 もう、目の前に匠海がいたら、押し倒して馬乗りになって奪ってしまいそうくらい、

 今のヴィヴィは “性欲の塊” だった。

(ヒロインとして、どうなんだろう、それ……。 by 作者)



 まあまあまあまあ。

 落ち着け。
 
 落ち着け、私。

 今日だ。

 今日が終われば、心置きなく深酒が出来るっ

 沢山飲んで酔っ払ったら、きっとストレス発散になって、

 もう欲求不満なんかで、変な夢見る事なんか無い筈!

 よぉ~~し、今夜は呑むぞぉ~~っ!!!

 ふっはっはっ!



「ふっふっふっ(΄ ◞ิ౪◟ิ‵)」

 イングリッシュマフィン、ヨーグルト、牛乳、サラダを乗せたトレイをテーブルに置き、

 そう気持ち悪い声で嗤いながら、腰掛けるヴィヴィに、

「クリス~、ヴィヴィが なんか変だよ~?」

 ペアの下城 舞が、少し離れたところで朝食を摂っている、双子の片割れを呼ぶが。

「ん……? ああ、いつものことだから……」

 ちらりと妹に視線を走らせた兄は、何とも無いと判断したらしい。

「まあ、確かに」

 幼い頃から双子を知るペアの成田 達樹も、舞の隣でそう頷いていた。

 そんな周りの声など つゆ知らず。



 今夜は呑むぞ~っ!

 シャンパン浴びるほど飲んでやるぅ~っ

 何たって、明日は移動だけで、

 レッスンもお休みだもんね、えっへん。



 取りあえず今は、これで我慢しようと、

 トレイから取り上げた牛乳を、一気飲みしたヴィヴィ。

 唇の端に残った白いものを、ぐいっと手の甲で拭ったかと思うと、

「ふっへっへっへっ(΄ ◞ิ౪◟ิ‵)」

 また、変質者さながらの含み笑いを零す始末。

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