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第6章 　　 　

　８月３０日（水）から始まった、４日間８公演のTwinkle　ICE。

　９月３日（日）には、最終公演を迎え。

　その夜公演のバックヤード。

　黒カーテンを握り締めたヴィヴィは、幸せを噛み締めていた。

ハビエル・フェルナンデシ（スペイン・32）

羽生　結弦（日本・29）

　絶大な人気を誇る、ヴィヴィも憧れの名スケーターの参加。

浅田　真緒（日本・33）

　宣言通り、このショーの為に新プログラムを披露してくれた。

ペニー・クームス（英国・34）

ニコラス・バッグランド（英国・34）

　アイス・ダンス　英国ペアの、安定した滑りと根強い人気に支えられ。

　そして、

デニス・ヴァシリエフ（ラトビア・25）

アレクサンドル・ペトロス（ロシア・24）

ローレン・レカヴェリエ（フランス・25）

ヴィヴィアン・リー（USA・21）

マリア・ソココワ（ロシア・21）

　上記の、第一線で活躍するトップスケーター達は、大いに盛り上げてくれた。

マリア　渋谷（日本・25）

アルフレッド　渋谷（日本・29）　

成田　達樹（日本・26）

下城　舞（日本・26）

　日本のアイス・ダンスとペアを担う２組の手堅い滑りは、ショーの幅を広げてくれた。

　もちろん、

　主催である双子も、

・各々のエキシビ

・双子エキシビ

・（ヴィヴィだけ）即興エキシビ

・男女グループナンバー

　――と、必死になって盛り上げようと頑張った。

（また、双子のショー、出来る機会が持てればいいなあ……）

　まだ、夜公演のまっ最中なのに、気の早い事を考えてしまい。

　ぷるぷるとクラシカルに編み込んだ金の頭を振ると、己のエキシビの準備の為、

　いつも通り、舞台裏のカーテンの中から、今夜　“弄る男女カップル”　を探す事に専念する。

（だ・れ・に・し・よ・お・か・な～～？）

　弾んだ声を脳内で上げながら、きょろきょろしていたヴィヴィ。

　しかし次の瞬間、

　目に飛び込んできた情景に、思わず　がっくりと項垂れてしまった。