この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第6章
5分後。
半眼状態で、ホテル備え付けのナイトウェアに身を包んだヴィヴィが、出て来ると。
「ほら、とっとと、ベッドに入って……」
クリスは速攻、そう促したが。
「ハミガキ……」
大事なエチケットを思い出したヴィヴィは、くるりと踵を返し、またバスルームへと引っ込んでいく始末。
「はいはい……」
今度こそ、就寝準備を整えたヴィヴィは、もう夢遊病状態で、ベッドへと向かい。
「眠い……寝る……ベッド……」
「おやすみ、ヴィヴィ……」
もぞもぞと白いそこへ潜り込んだ妹に、双子の兄は静かな就寝挨拶を寄越し。
「おや、す…………ぐぅ~~(-_-)zzz」
最後まで言い終わらぬ内に、ヴィヴィは強烈な睡魔に襲われ、
そのまま爆睡してしまったのだった。