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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第7章
(イ、イっちゃう……っ ま、また1人だけで、バカみたいにイっちゃうもんっ)
なのに、
「ん~~? お客様、お馬さんの乗り心地は如何ですか~?」
ちゅぷん、じゅぷん。
卑猥な音を立てながら、騎乗を体験させようとしてくる兄は、全然余裕そうで。
「~~~っっ えろオヤジっ!!」
思わず、そんな憎まれ口を叩けば、
「ははっ えろオヤジって、あははっ!」
27歳にして「オヤジ」どころか「えろオヤジ」呼ばわりされた匠海は、
白い歯を零しながら、ヴィヴィの下で何故か爆笑していた。
「……~~っ」
その笑顔にドキッとしてしまった不甲斐無い自分に、ぷいとそっぽを向き。
座面に突いていた両手で背凭れを掴むと、兄を跨いでいた右脚を、左脚の方へと引き寄せた。
「なんだ。もう終わり?」
残念そうに零す兄には耳を貸さず、妹は逞しい躰に言わば “横乗り” 状態になり。
背凭れに後ろ手を突くと、ゆっくりと動き始めた。
黒のチュールスカートの下、最初は両脚を揃えて、上下に動いていたのだが。
下から貫いてくるものが太過ぎて、徐々に脚がM字に開き始めた。
「こ……こんなの、あんッ やぁ……っ すごいぃ」
後ろ手を突いているので、どうしてもデニムビスチェに包まれたささやかな胸を、つんと突き出してしまう、はしたない格好になってしまうが。
そんな事よりも、挿入角度が変わった事により得られる享楽に、ヴィヴィは徐々に耽っていた。
右側の中程を、カリ裏で引っ掻かれ、
左側の膣口を、太く硬い根本部分で引き伸ばされ。
そして意を決し、たまに深くまで兄を銜え込んでみれば、
匠海の頭の方向――右側へと傾いて硬直する逞しい形が、ありありと脳裏に映し出された。
「横乗りしてる、ヴィクトリア……、凄くエロいっ」
兄のそんな冷やかしにさえ鼓膜を穢され、妹の躰は突き抜けた場所へと押し上げられた。