この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第7章
ゆっくりと上半身を起こした匠海は、注意深く両手を解き。
広い胸に抱き寄せた妹の耳に、少し息を乱しながらも、悪戯っぽく吹き込んでくる。
「襲歩(しゅうほ:Gallop)までは、いけなかったね? じゃあ、また今度」
常歩 → 速歩 → 駆歩 → 襲歩
上記の順で早くなる歩様。
その1歩手前で、兄妹して達してしまったのだった。
「も……やぁ……」
襲歩なんてされた日には、失神しそうで。
ぐったりした妹の背を、何故かソファーの背凭れに預けさせた兄。
それにより出来た2人の隙間に、差し込まれた長い指は、
宣言通り、己を深くまで銜え込ませた膣口の上――クリトリスへと這わされた。
達した事により、更に滲み続ける愛蜜を掬い、指先で宝石を磨く様に愛されれば、
「~~~っ!? ひっ いぁあ、いやぁ……っ ぁンっ」
敏感に反応した膣壁の蠢きで、薄い唇からは悲鳴と紙一重の嬌声がダダ漏れする。
しかも、それだけではなくて、
「ほら、美味しいね?」
そう囁きながら、亀頭に絡み付いた精液を、子宮口に塗り広げられれば、
ソファーに凭れ掛かったヴィヴィの躰は、瘧に罹ったかの様に、がくがくと痙攣する。
「ひぁっ あ……、こん、なの……っ し、死んじゃ……っっ」
持て余すほどの快楽に、知らぬ間に、大きな瞳からは涙が零れ落ち。
大粒のそれが降り注いだ先、
デニムビスチェのファスナーを、断りも無く降ろした匠海は、
「……っ ああ、なんて可愛いんだろうね、お前はっ」
至極 感激した声で悦んでいた。
何故って――?
ベアトップ型のビスチェの下、
ささやかな乳房を彩っていたのは、黒のレースに包まれたヌーブラ。
そう。
匠海からプレゼントされ、返却していなかった “ヌーブラ・ヴィクトリア” だったのだ。
おかげで微かに出来た(人生初の)胸の谷間に、興奮したらしい兄。
このままでは顔を埋められないと、未だ衰えぬ剛直を抜き取り。
替わりとばかりに、解れた膣内には3本の指を銜え込ませ、
瑞々しい白い谷間に、高い鼻を擦り付けては愉しんでいた。