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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第7章      

 ゆっくりと上半身を起こした匠海は、注意深く両手を解き。

 広い胸に抱き寄せた妹の耳に、少し息を乱しながらも、悪戯っぽく吹き込んでくる。

「襲歩(しゅうほ:Gallop)までは、いけなかったね? じゃあ、また今度」

 常歩 → 速歩 → 駆歩 → 襲歩

 上記の順で早くなる歩様。

 その1歩手前で、兄妹して達してしまったのだった。

「も……やぁ……」

 襲歩なんてされた日には、失神しそうで。

 ぐったりした妹の背を、何故かソファーの背凭れに預けさせた兄。

 それにより出来た2人の隙間に、差し込まれた長い指は、

 宣言通り、己を深くまで銜え込ませた膣口の上――クリトリスへと這わされた。

 達した事により、更に滲み続ける愛蜜を掬い、指先で宝石を磨く様に愛されれば、

「~~~っ!? ひっ いぁあ、いやぁ……っ ぁンっ」

 敏感に反応した膣壁の蠢きで、薄い唇からは悲鳴と紙一重の嬌声がダダ漏れする。

 しかも、それだけではなくて、

「ほら、美味しいね?」

 そう囁きながら、亀頭に絡み付いた精液を、子宮口に塗り広げられれば、

 ソファーに凭れ掛かったヴィヴィの躰は、瘧に罹ったかの様に、がくがくと痙攣する。

「ひぁっ あ……、こん、なの……っ し、死んじゃ……っっ」

 持て余すほどの快楽に、知らぬ間に、大きな瞳からは涙が零れ落ち。

 大粒のそれが降り注いだ先、

 デニムビスチェのファスナーを、断りも無く降ろした匠海は、

「……っ ああ、なんて可愛いんだろうね、お前はっ」

 至極 感激した声で悦んでいた。

 何故って――?

 ベアトップ型のビスチェの下、

 ささやかな乳房を彩っていたのは、黒のレースに包まれたヌーブラ。

 そう。

 匠海からプレゼントされ、返却していなかった “ヌーブラ・ヴィクトリア” だったのだ。

 おかげで微かに出来た(人生初の)胸の谷間に、興奮したらしい兄。

 このままでは顔を埋められないと、未だ衰えぬ剛直を抜き取り。

 替わりとばかりに、解れた膣内には3本の指を銜え込ませ、

 瑞々しい白い谷間に、高い鼻を擦り付けては愉しんでいた。

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