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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第7章
「ほら、ヴィクトリア。これは、常歩(なみあし:Walk)」
わざわざ歩様(ほよう)を説明しながら、
妹を乗せた腰を下から、ゆっくりゆっくり、規則正しい歩調で持ち上げてくる兄。
「ひゃんっ!? やぁ……、それ、やめてぇ……っ」
「今度は、速歩(はやあし:Trot)」
常歩よりは速く、ずちゅんずちゅん と突き上げられると、
長い怒張の先端が、最奥までトントンと届いて。
「あっ あンっ お、奥っ やだぁ~~」
太く重い突きが来る度に、兄を跨いだ両太ももを強張らせながら、
最奥の子宮に、火花が上がる鮮烈な錯覚を覚えていた。
「うぁっ 締ま、る……っ はぁ、もう、イっちゃいそう、だけどっ 駆歩(かけあし:Canter)」
妙に馬術にこだわる匠海は、駈歩と言うには速く激しく、蕩け切ったそこに肉杭を打ち込んで来て。
「ぉ馬、さんっ だっ だめぇ~~っ あっ あぁ、あっ イ、イっちゃ、~~~~っ!!」
弱い最奥を突かれ続けたヴィヴィは、華奢な背をのけ反らし。
極彩色の煌めきを見つめながらも、子宮口に押し付けられるモノを、必死に締め上げていた。
「ぁ……、……ぁぅ……、んぅ……っ」
細い指が、それよりは太い指の間で、握り過ぎて白くなり。
「ああ……っ ヴィクト、リアっ!」
達して痙攣する媚肉よりも、大きく身震いする陰茎と、
その鈴口から、己の最奥にとぷとぷと注がれる暖かなものを、しっかりと味わっていた。
(ぁうぅ~~……っ い、いっぱい、出されちゃってるぅ……)
いつも沢山吐精するくせに、その後もその場に留まりたがる兄。
そんな兄に、この行為を覚えさせられた妹も、
太いもので栓をされた奥深くで、白くてトロトロのものが揺蕩っている微かな感触にさえ、
はしたなく咽喉を鳴らせてしまう。
気持ち良過ぎる。
震えの止まらぬ腰から、全身へとオキシトシンが拡散されていく様で。
繋がれたままの両手を少し動かされただけで、華奢な背筋にぴりぴりとした電流が流れた。