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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第8章
本当は、目の前の兄のものに、自分の大事な場所も疼いていたが。
それよりも、匠海を舐めることに夢中になっていたヴィヴィは、すっかり失念していた。
『じゃあ、一緒に舐め合いっこ、しようか』
兄の、その言葉の真意を――
「ヴィクトリア……、なんか透明なものが、とろって出てくるけど?」
「ふぇっ!?」
すべすべの皮膚に、ちゅうと吸い付いていたヴィヴィは、驚いて変な声を上げる。
「このままだと、俺の顔に滴り落ちてくるな。こんなに濡らして、まったく困った子だ」
若干 呆れられた様にも聞こえた、匠海の指摘。
「……っ ご、ごめんな――」
思わず背後を振り返ったヴィヴィは、それでも視界に入らない兄に対し、弱々しく謝罪する。
(そ、そだよね……、お兄ちゃんはこんなに綺麗なのに、ヴィヴィきっと、汚れちゃってるし)
自分の事はいいからと。
跨いでいた兄の上半身から、焦って躰を退けようとした、その時。
「じゃあ俺も、粗相したヴィクトリア、全部舐め取ってあげないと――」
一転して、物凄く愉しそうな声音で囁いてきた匠海に、一瞬、きょとんとしたヴィヴィ。
(……へ……?)
「ほら、ピンク色の可愛いお口が、ヨダレ垂らしながら「キスして」っておねだりしてる」
「ひあっ!? ……あ、あんっ ふ……っ やぁ」
自分の下の唇に、いきなり舌を捻じ込んできた匠海に、思わず腰を引こうとするも。
両腕でがっちり太ももを固定されては、1mmも逃れられず。
散々焦らされて、痛いくらいに疼いていた膣内は、如実に兄の舌を悦び始める。
敏感な粘膜を舌先で突かれるだけで、勝手に腰が落ち窪んで。
「もっと蜜を寄越せ」とばかりに、奥へ奥へと舌を押し込まれると、
実際はそんな奥まで届く筈もないのに、己の全てを兄の舌に蹂躙されている錯覚に陥る。