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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第8章
「……おにぃちゃん……」
鎖骨の窪みを、旨そうに堪能している兄を呼べば、
「うん?」
相槌を打ちながらも、浮き出たそれを舌で辿る匠海。
(も……、上目使い、えっち……っ)
「……な、舐めたい、の」
見えないけれど、時折太ももに押し付けられる熱いものを、強請る妹に、
「何を?」
しれっと白を切る兄。
それでも、また押し当てられた硬さに、薄い唇が真一文字に結ばれる。
「……~~っ」
(い、いじわる……)
「はは。じゃあ、一緒に舐め合いっこ、しようか」
「いっしょ、に?」
「そう。これはね、69って言うんだよ」
黒いシーツの上に指で数字を描いた兄に、それがどういう意味かを素早く察した妹。
自分は下が良かったのに。
シーツに寝そべった兄に、
「ほら、ちっちゃなおしり、こっち向けてごらん?」
そう先手を打たれ。
おずおずと逞しい上半身を膝で跨いだヴィヴィは、己の恥ずかしい場所を見られる羞恥よりも、
自分の目の前にそそり勃つものに、思わず息を呑んだ。
「ぉ……おっき……、な、舐めるよ?」
「無理するなよ?」
兄が妹に対し、こんなにも簡単に “口での愛撫” を赦す事は、本当に珍しくて。
その事に若干の驚きと、ようやく大人の女として認められた(?)嬉しさに、胸を弾ませ。
無毛の根元を両手で支えたヴィヴィは、ゆっくりと根元から舐め上げていく。
「はぁ……、気持ちいいよ」
「ほぅ?」
舌に感じる滑らかな肌の下の、ゴリゴリと硬化した肉の硬さ。
それらを「美味しい」と感じてしまう自分は、己が思うよりもエッチなのかもしれない。
(だ、だって……。お兄ちゃんの、だし……。
私のこと、沢山気持ち良くしてくれるんだもん……)
自分の恥ずかしい場所に、熱い視線を感じながらも。
小ぶりな双丘を柔らかく揉み込んでくる、大きな掌が心地良くて。
付け根からレロ~と舐め上げたヴィヴィは、その先端に薄い唇を押し当て、そこに気持ちも込める。
(すき……、だから、もっと気持ち良くなってね……?)