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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第12章      
 
 ダリル帰還の翌週末――1月21日(日)

 双子の姿は、オックスフォードから車で3時間ほどの距離に位置する、イングランド中部の工業都市シェフィールドにあった。

 フィギュアの欧州選手権が行われたこともある、モーターポイント・アリーナ。

 そこでは Art On Ice 2024が開催されていた。 

 Art On Ice は、1995年にチューリヒでスタートし。

 歴代の世界選手権チャンピオンや五輪優勝選手達が揃う、贅沢で華麗なショー。

 2月にはスイスのチューリッヒ、ローザンヌでも公演が行われ、昨年は双子も3公演とも参加していたが。

 今年はヴィヴィがヒラリー・ターム(第二学期)真っ只中の為、双子共この英国だけ参加することになっていた。

 元旦にイタリア・トリノの地で開催された

 New Year's Ice GALA 2024

 でも共演したばかりの、ステファン・ランビナール(スイス)が座長を務めるショーは、

 プロのミュージシャンとの共演が売りなのだが。

 如何せん 2週間前にプログラムを変更したばかりのヴィヴィは、残念ながら録音の音源で滑る事になった。





「Ladies and gentlemen, boys and girls,
 ―ご列席の皆様、良い子のみんな。

 Thank you for joining us and coming to our stage tonight.
 ―今夜は我々のショーにご来場頂きありがとう。

 Next,we have an amazing performance coming up.
 ―さ~て、次にご覧頂きますのは、実にアメージングなパフォーマンス。

 Are you ready――?
 ―準備は良いかい――?」

 男性MCのもったいぶった煽りに、凝ったライティングで彩られた客席からは、地響きの如き歓声が上っていた。

「OK。Please welcome Victoria Shinomiya――!
 ―OK。では お待ちかねの、篠宮 ヴィクトリアの登場です――!」

 呼び込みを受けたヴィヴィが、勢い良くバックヤードから飛び出せば。

 そのとんでもなく可愛らしい出で立ちに、黄色い歓声に驚きの声が混ざった。

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