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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第14章        

「ふぁ!? やっ ぁ……ン、あ、すご……っ」

 一突き一突きが暴力的に己の最奥を穿ち。

 あまりの激しさに思わず兄の両手首に縋ったヴィヴィは、金の髪を小刻みに振りながら悶えた。

「ぉに……っ ちゃ!? ダメダメダメっ また、また……イ――っ!!!!」

 逞しい腰の上でストライプのネクタイを跳ねさせるヴィヴィが、目蓋をぎゅうと瞑りながら達すれば。

 ようやく腰を掴んでいた手を緩めた兄は、そこから延びる細長い両太ももを うっとりと撫で上げていく。

「また、イっちゃった? 俺も、凄く気持ちいい」

 遠慮なくきゅうきゅうと締め付けてくる蜜壺の心地良さに、見上げてくる切れ長の瞳も濡れていて。

「あんなに汚れた、俺の挿れて……。ヴィクトリア、なんてエッチで愛らしいんだろうね」

「もっと……」

「ん?」

「もっと、えっちな事、するの」

 甘えた声音で囁く妹に、兄は「ああ、してごらん?」と嬉しそうで。

 色気を湛えた声に促されたヴィヴィは、スカートの裾を口に咥え、後ろ手を着いた状態でゆっくり動き始めた。


 兄から自分の全てが見えるように。

 2人で犯す罪から目を背けさせないように。

 そして、

 今だけは、匠海の衝動は自分だけに向けられていると、確認するために。


 互いの淫慾を目に見える形で兄に与えんとするその姿に、素直過ぎる陰茎が更に太さを増していくのを感じていた。

 やがて、

「イかせて。ヴィクトリアが、イかせて……っ」

 その兄の懇願通り、彼が一番弱い亀頭の先を虐めんと、上体を戻して深くまで導いたヴィヴィ。

 子宮口をぐりりと抉る柔い切っ先に息を詰めつつ、微かに腰を回し互いの弱点で愛し合えば。

「ああ、出る……っ」

 限界を知らせる声を上げた兄に、妹はまたしても さっと腰を引き、暴発寸前のそれを抜き取ってしまった。

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