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どこまでも玩具
第2章 荒らされた日常
 もう限界だった。
 「く……ぅぁああ」
 俺はアカに縋って声を上げて泣いた。
 アカは黙って抱き締める。
 金原もそばに座る。
 「ひっく……あぅ」
 「なぁ、瑞希。俺らは馬鹿やるだけのダチかもしんねえけどさ、悩み位は聞けるぜ? 解決だって三人なら出来るだろ」
 なぁ、とアカに促すと、彼も神妙な表情で頷いた。
 俺は乱暴に涙を拭って二人をしっかりと見つめる。
 今だけ。
 今だけは類沢の捻り入れた道具の刺激を忘れたかった。
 さっきとは違う。
 周りにいるのは親友だけだ。
 「みぃずき頑張ったんだな」
 優しい声で言われると、余計に涙が零れた。
 「辛かったな…」
 きっと二人は事情を察知している。
 それでも、俺を傷つけまいと。
 「あぁあああ――! わぁああ」
 だから、安心して泣いたんだ。

 暫くして、二限が終わるチャイムが鳴った。
 やっと、涙も落ち着く。
 静かになると、嫌でも機械音が耳に障る。
 金原が言い辛そうに口を開く。
 「その、さ。一旦トイレで顔洗って来いよ。すぐそこだから」
 アカも苦笑いする。
 俺はやりきれない思いで部室を出た。
 走ってトイレに飛び込むと、またも涙が溢れ出した。
 金原。
 紅乃木。
 あいつらの優しさが耐えきれない。
 個室に入り、ズボンを下ろす。
 下着はまだ濡れている。
 その染みから目をそらして、後孔にズッポリと入ったバイブに手をかける。
 「……ぐ…あ…ふぅッ」
 裂けるような痛みと、気を失いそうな快感が同時に責め立てる。
 ギリギリと歯が鳴った。
 ブチュ。
 それが抜けると、熱い液体が溢れてきた。
 すぐに便座に腰掛けて耐える。
 グチュ。
 クチャ。
 類沢の出した液体が流れる。
 その音を聞くだけで震えが襲う。
 「…はッッあ」
 全部が流れ落ちると、俺はバイブを片手に個室から出た。
 洗面所でそれを洗う。
 なんで。
 なんで、こんなものを洗ってるのかわからなくなる。
 俺を犯す道具を。
 丁寧に洗ってる。
 「瑞希、大丈夫か」
 金原が突然入ってきて、俺はグロテスクな棒を隠す暇が無かった。
 金原の視線が俺からソレに動き、気まずい時間が流れる。
 「…篠田か? それとも類沢センセのか?」
 殺意に満ちた声だ。
 俺はゆっくり頷いた。
 「…殺す」
 金原が入り口に向かう。
 「待て!」
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