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指切り〜蝶々
第1章 落花
湯殿の遊女が入る期間は決まっている。
今日がその日の為こうして夕霧が湯殿へと誘ったのだ。

湯に浸かることはせず、米糠で丹念に身体を洗うのだ。

「さぁ、百合こっちに来てごらん。」

夕霧に促され、百合は腰を下ろすと、背中を先ずは米糠で優しく洗われた。
「湯殿に入る事は初めてだろう?」

百合は夕霧の問いかけにこくりと頷く。
最初はびっくりしたが、意外と気持ちがよかった。
「これからあちきといつも、湯殿に入るからね。」

夕霧は姉弟子というよりは死に別れた母親の様に優しい…

隅々まで身体や髪を洗われた百合は米糠を手に取った。

「あの…」

おずおずと百合は夕霧を見つめ夕霧は微笑んだ。

「やってくれるのかい?それじゃあ、頼んだよ。」

夕霧の白い背中を百合は夕霧が自分にやってくれた様に、優しく撫でるように洗っていく。

「ああ、気持ちいいねぇ…」

夕霧の言葉で百合は初めて緊張が溶け、可愛らしい笑みを浮かべた。
この日、百合は玉楼に来て初めて、心から夕霧に心を開いたのだったーー
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