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淫と乱
第5章 ドロドロ
 
「…い……いい…ですよぉ………」

 戸惑った霧島くんの声に振り返る。

「…ふ…ふおぉぉぉっ!!」

 飛び込んできた光景に、年甲斐もなく叫んでしまった。

 眼鏡を掛けた知的美女。

 さっきまでの恍惚な表情とは違い、俯き気味に顔を伏せて恥じらいを見せる。

 その視線の先には、異様に盛り上がったけしからん乳。

 ピタッと張り付いた体操着を盛り上げ、その先端はプクッと浮かび上がっとる。

 ピチピチ体操着にノーブラとは、霧島くんもワシを分かっとる。

 更には、キュッと括れたウエストとヘソを覗かせたその下。

 やはり恥ずかしいのか、モジモジと内股を擦り合わせていた。

 腰骨の僅か下まで脚を剥き出しにする紺色のブルマ。

 惜しみ無く太腿から霧島くんの美脚を晒け出しとる。

 霧島くんの体型には小さすぎる体操着。

 やはり食い込むのか、頻りに尻の方に手を動かしていた。

 着替えを見なくて良かった。

 見たい衝動に打ち勝って良かった。

 振り向いた時の衝撃は、何物にも変えられん。

「それじゃ、霧島くん……」

 他人を操る右目の能力を使った覚えは無かった。

 無かった筈だが、何故か霧島くんは恥ずかしがりながらも頷いた。


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