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淫と乱
第6章 ネバネバ
 
【真希 View】


 美奈ちゃんもアンズ先生も戻って来ない。

 ずっとソワソワした感じが抜けない。

「もぉっ………」

 思わず言葉が洩れる。

 真希の声に、何人かの視線を感じるけど気にしない。


…ホントに恭子さん…出張なのかな………


 いくらなんでも、連絡が全くない事が気になって仕方ない。

 美奈ちゃんもアンズ先生も恭子さんも気になる。

 しかし、何処に行ったか分からない以上、捜しようもなかった。

『…まるで真希っち…欲求不満みたいだブルッ』

 つくちゃんのからかいの言葉が直接頭に響く。

「うっさいなぁ…」

 思わず吐き出したアニメ声。

 周りからの視線が真希に突き刺さる。

「き、霧島…さん?」

 序でに先生の視線も突き刺さる。

 しかし、先生の視線は心配げな憂いを含んでいた。

「あ、いや……あの………」

 確かに、授業中にいきなり煩いなんて言えば、おかしいったらありゃしない。


…つくちゃんめ……覚えてなさいよ……
…逆に折り畳んでみちゃうんだから………


 逆恨みとは分かってる。

 分かってるんだけど、何かに気を取られていないと胸騒ぎが止まらない。

「…あー…。霧島さん……保健室…行ってきたら?」

 先生に心配される程、落ち着かないってバレてるらしい。

「は、はい………」

 確かに授業なんて集中出来ない。

 大人しく、素直に先生の言葉に従う。

 クラスメートからの視線も、やはり何処か心配げな感じ。

 机の間を歩く間も視線が向けられていた。

『…ずっと机がガタガタ言う程貧乏揺すりをしてたら、誰だって心配するブルッ』

 甲高いつくちゃんの呆れたような声。

 気付いてなかった。

 やはり、大人しく保健室に向かう。
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