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淫と乱
第1章 プロローグ
「い…イヤ……来ないで………」
腰を抜かしながら、涙目に後退る少女。
震える声にも、誰も反応を示さない深夜の住宅街。
「お…お願い…だから………」
少女は右手を突き出し、捲れ上がったスカートから太腿を覗かせて懇願する。
しかし、言葉を掛けられた相手は声を洩らさず、無情にも少女との距離を縮めていく。
「あ…アタシ…何も………」
恐怖に怯える少女の瞳からは、止め処なく涙が溢れて頬を伝う。
「今日…たまたま……ここ…通っただけなの……ヒイッ!?」
誰に断る訳でも無く言葉を発していた少女の声が悲鳴に変わる。
「イヤ…止めて……お願い…だから………」
薄暗い街灯が照らす中、涙混じりの少女の懇願は続く。
足首に感じたヌメッとした感触。
得も言われぬ感覚に、スカートから覗く太腿に鳥肌が立つ。
それでも、尻を擦りながら後退る少女。
「な…何なの……? ど…どうして…アタシが………」
足首に絡み付いたモノに力強さを覚えていれば、ドンと背中に感じる固い感触。
背後にあるのはブロック塀。
退路を断たれた少女の足首に絡み付いたモノ。
それは、少女のスラリとした脚に巻き付きながら、太腿の方へと進みだしていた。
「も、もう……何なのよぉっ!」
泣き声で喚き立てても、人が駆け寄る気配は皆無だった。
ヌメッとした感触が太腿まで近寄れば、少女の開かれた脚の間からは液体が漏れだした。
「イヤ……誰か……誰か助け……ングゥゥゥッ………」
恐怖に追い込まれた少女。
助けを求めようと大きく開かれた口は、新たなモノに因って塞がれたのだった。
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