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淫と乱
第10章 砂浜
恭子先生の後ろからひょこっと姿を現した、霧島さんと仲の良い女子。
小麦色の肌に白いビキニを纏い、胸の下で腕を組んで蔑む視線を浴びせてくる。
クラスで影が薄いのは自覚している。
数人の男としか絡まないオレが、クラスの女子と話せる訳もない。
彼女の存在だって、いつも霧島さんの傍に居るから姿だけは分かっていた。
正直、情報なんて霧島さんが美奈ちゃんと言っているだけの事しか知らない。
興味の無い女子の事を覚えるくらいなら、霧島さんの情報を覚える方が有益。
それでも、初めて掛けられた言葉が蔑む言葉だと、やはりショックだった。
「あ、いや…その……」
依然として、蔑む視線で見下ろされて口籠もる。
軽蔑する態度を取られながらも、やはり視線はその女子をチラチラ。
健康的な小麦色の肌に白いビキニ。
他の三人と比べれば小振りながらも、それでも充分な盛り上がりを見せている胸。
ウエストもキュッと括れて、スラリと長い脚。
「…ほぅ………」
隠れた逸材に思わず声が洩れる。
「な、何よっ」
余りにも凝視し過ぎたせいか、女子は顔を赤らめて自身を抱くように腕を巻き付けていた。
しかし、巻き付けた腕に因って、胸がグニュッと変形して谷間が強調される。
「ぶはっ………」
もうダメ。
まだオレにはこの四人の水着姿は早過ぎた。
何だか鼻から液体が流れ出たと思ったら、意識が薄らいでいった。
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