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淫と乱
第10章 砂浜
【真希 View】
薄井くんがぶっ倒れた。
何だか、鼻からドクドク赤い液体が出ている。
「あらあらぁ……」
「うわ……コイツ……
生徒だけど……あたし…受け付けないわぁ……」
思い切り引いちゃってる、お母さんとアンズ先生。
特に、アンズ先生は言葉が辛辣過ぎる。
そんな真希も軽く引いていたりする。
「…ったく…。どうしようもないわねっ」
そんな中、美奈ちゃんだけが呆れながらも薄井くんを介抱してる。
…やっぱり美奈ちゃん……
…これはもう…決まりだよねぇ………
やっぱり、薄井くんと美奈ちゃんをくっ付けるしかない。
美奈ちゃんに春を齎【モタラ】せなきゃいけない。
勝手に決心したけど、クレームは受け付けない事にする。
「ほらぁ、いい加減にしなよぉ?」
薄井くんを膝枕までしちゃってる美奈ちゃん。
もう、美奈ちゃんにもクレームは言わせない。
普通の恰好じゃなくて、ビキニなのに膝枕。
恥ずかしがっている様子も無い。
「ぬふふ………」
「あらあらぁ……何か企んでるわねぇ?」
思わず溢れた笑みを突っ込まれた。
そんなに表情に出てたのか分からない。
とにかく、お母さんたちにも協力して貰わなきゃならない。
「ね、ねぇ、お母………」
「さ、アツアツカップルはほっといて楽しみますかっ。ガハハッ」
赤ジャージ先生に邪魔された。
「ちょ、ちょっとっ!? アツアツカップルって!!」
美奈ちゃんは顔が真っ赤。
「…鉄板ねぇ」
「……決まり…だろ……」
お母さんとアンズ先生の呟きに、二人も気付いていたと知らされる。
「さぁ、行きますよっ。ガハハッ」
空気読めない赤ジャージ先生。
とうとう、ずっと着ていた赤いジャージをバッと脱ぎ取った。
「……………」
「あらあらぁ………」
「…おいおい………」
絶句しかなかった。