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淫と乱
第10章 砂浜
先を歩く赤井先生の姿を視界に入れないように歩く。
…全く……普通、あんな海パン履いてくるぅ?………
いくらかは、赤井先生の水着姿には慣れた。
それでも、やはり、プリプリとしたお尻を見る事は出来ない。
砂の熱さに眉を顰めながら、赤井先生の気配だけを察して、俯き気味に着いていく。
「あれ? 場所…間違えましたかね、ガハハッ」
「えっ?」
立ち止まった赤井先生の言葉に、脚を止めて顔を上げる。
視界の先には荷物の山とパラソルがあるだけで、人の姿は無かった。
「でも、あの荷物はあたしのですよ」
ビーチチェアの脇に置いてあるのは、明らかにあたしのバッグ。
見慣れた恭子姉の荷物もあった。
場所は間違えていない。
「…じゃあ、あの二人は……。
荷物、放置して何処に行ったんでしょうねぇ」
赤井先生は自分の荷物を確認すると顔を顰めた。
辺りを見回しても、子ども二人の姿は見えない。
「取り敢えず……無くなっている物が無ければ………。
あの二人も、そんな子どもじゃないから戻ってきますよ」
無くなっている物は無かった。
「ですかねぇ、ガハハッ」
…雰囲気良かったから、きっと二人で遊んでるでしょ………
赤井先生がシートに横になるのを見て、あたしもビーチチェアに寝転がった。