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淫と乱
第12章 海の家
「…でさぁ……」
「やだぁっ……まだ…でしょぉっ……」
「次は何する?」
「……取り敢えずさぁ……」
疎らだった砂浜に対して、席数が五十近くある海の家の席はほぼ満席に近かった。
予想外の人の多さに一瞬躊躇して脚を止めるも、店員に促されて中程の席に着いた。
土間の通路から三十センチ程の段差を上がり、茣蓙を敷いた床に腰を下ろす。
水着から食み出したお尻の柔肉に、茣蓙の冷たさが伝わってくる。
しかし、その冷たさを感じているのも僅かな間。
直ぐに強いカラダの火照りに意識を向けられる。
…あぁ…もおぉ……
…海は人が少なかったから…ここも少ないって思ったのにぃ……
男の人を視界に入れないで済むと思いきや、イヤでも飛び込んでくる繁盛っぷり。
幅の狭いテーブルに顔を俯せても視線を横に向ければ、胡座をかいて座る男の股間が飛び込んでくる。
しかも、選りに選って、色黒で赤井先生並のビキニの水着。
…これじゃ…さっきより酷く…なっちゃうぅ……
その狭小の水着の中身が勝手に想像される。
ズキズキと強まる子宮の疼きに内股をモゾモゾと擦り合わせれば、茣蓙と擦れるお尻からの感覚に悶えそうになる。
肌からの刺激に対しても、いつにも増して敏感になっていた。