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淫と乱
第14章 結末
「……………」
拍子抜けした。
何なんだろう。
色々考えるより、とにかく突っ走ったモン勝ちなんだろうか。
結論から言えば、体液塗れの恭子姉は失神した状態で傍に居る。
シャワーを浴びせる事も服を着せる事も出来ず、取り敢えずは海の家にあるシャワールームにあたしと二人で入っていた。
…シャワーでも掛けたら起きるんじゃない?………
壁に寄り掛かって座る恭子姉に対する衝動を抑える。
あれこれ考えていたのがバカらしいと思わせる程に、静かな吐息を繰り返していた。
「…しっかし………」
赤井先生が飛び込んで行くと、恭子姉を犯していた男たちの姿はあっという間に霧散した。
徐々に姿が見えなくなるという訳でもなく、瞬時に消え去っていた。
よがり狂った全裸の恭子姉を抱き抱えても、周りの無反応は変わらなかった。
やはり、良く分からない。
ついでに言えば、態度がコロッと変わっていた赤井先生の水着が、赤のトランクスタイプになっていたのも分からない。
見た目も話し方も赤井先生で間違いない筈。
双子なんて事もない筈。
あたしのカラダを弄り回した赤井先生と同一人物だとはとても思えない。
「あー……モヤモヤする………」
考え込むタイプなのに、恭子姉に脳筋だと冷やかされる。
しかし今は、色々と考えていると頭から煙が出そう。
あたしの脳の許容を越えた出来事ばかり。
いい加減、スッキリしたいものだった。