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淫と乱
第15章 露天風呂
【真希 View】
「ふおぉぉ……立派だねぇ………」
無駄とも思えるくらいに広々としたリビング。
飾られている調度品や家具もやけに高そう。
他にある二部屋もそれなりに広く、高そうなベッドや家具が置いてあった。
「でしょお? 理事長を脅し………理事長に頼んで貸して貰ったのよぉ?」
真希の呟きに、何故か得意満面なお母さん。
絶対、理事長を脅したとしか思えない。
パラソルの所に戻ってきた時は虚ろな視線で、足取りも覚束ないものだったけど、今は大丈夫そうだった。
「…ホントに泊まって……平気なの?」
お母さんの隣で、ずっと表情が晴れないアンズ先生。
時々、チラチラとお母さんを見ては眉を寄せている。
真希の女の勘が、何かあったと告げている。
「恭子先生が借りたって言うんだから平気ですよっ」
柔らかそうなソファーに座ってポンポン跳ねてる美奈ちゃん。
何だか楽しそうじゃないか。
あんまりおっぱい跳ねてないけど。
「………真希?」
睨まれた。
読心術でも持ってるのか美奈ちゃん。
「は、はは………」
取り敢えず笑っておく。
「で、でも……ホントに泊まって良いんですかねぇ」
美奈ちゃんの姿を見ながら、オドオドした様子の………薄井くん。
…決して、名前を度忘れした訳じゃない。
「あらあらぁ。何か気になるのかしらぁ?」
「男女が同じ部屋ってのが、薄井は気にしてるんですよ、ガハハッ」
お母さんの言葉に、薄井くんの背中をバンバン叩きながら笑い飛ばす赤井先生。
通常運転で何より。
ただ、眉を寄せて赤井先生を見るアンズ先生と、薄井くんに苦笑いを見せる美奈ちゃんが気になる。
やはり、何かあったとしか思えない。
「…いい加減、気にする事はないブルっ」
そして、宙にふよふよ浮いてるつくちゃんも通常運転。
「そうかも…………え゛?」