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淫と乱
第3章 スケスケ
 
【恭子 View】


「だから、警察にぃ………」

「しかし、言ったところで信じて貰えるかどうか……」

「でも、実際バレー部の彼女たちはぁ……」

「ウチとしては、なるべく警察沙汰にはして欲しくないんだよねぇ」

「いかにも……。ただでさえ、少子化が進んでいるのに、評判が落ちて生徒が減られてはな…」

「でも、私も実際この目で…」

「霧島先生は疲れてたんじゃないかね?」

 全く埒が明かない。

 聞く耳を持とうとしてくれない。

 生徒たちの安全より、学校の評判を心配する教頭たち。

 事勿れ主義の先生たちを前にして、論破出来ないのが悔しかった。

「まぁ、彼女たちも愉しんでたみたいじゃないですか」

「悦んでたなら、何も問題は無いですよね」

「ちょ、そんな事ある訳……」

 ニヤニヤと下卑た笑みを浮かべる先生たちをキッと睨む。

「おやおや…。まさか霧島先生は混ざりたかったんじゃ?」

 そんな私の睨みなんて効かず、セクハラで返される始末。

「そ、そんな訳ありませんっ!!」

 バンッと机を叩いて、荒々しく椅子に座る。

 埒が明かずに苛々は募るばかりだった。

「あ、あのですねぇ」

 憤りに鼻をフンフン鳴らしていると、隣の教師から言葉が吐き出された。
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