パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第3章 スケスケ

　
　顔を向けると、スクッと赤色のジャージを着た教師が立ち上がっていた。

　角刈りの頭に女の娘たちの体液を浴びて、あまり役に立たなかったムキムキ教師だった。

「私も実際に見たんですけどね、ガハハッ」

　確かにそうだった。

　あの光景は私だけではなく、この教師も見ていた。

　剰え、体育館に突入している。

「それに、あのヌメヌメ感は忘れないですよ、ガハハッ」

　そういえば、相手にされずに下敷きになっていた。

　ふと、彼の頭を見れば、シャワーを浴びたのか綺麗になっていた。

　視線を下ろせば、やはり綺麗な赤ジャージ。


…一体何着…持ってるんだろ…
…てか…何故……赤ジャージ………？


「霧島先生の目の前で奮闘しましたから間違いないですよ、ガハハッ」

　名前を出された事で我に返り、思わず顔を上げれば目が合った。

　角刈りの頭に細面で若干鋭い目付き。

　瞬時に、あの時の光景が頭を過ぎった。

　危険を顧みず、あのウネウネしたヤツらの中に飛び込んでいったムキムキの後ろ姿。

　精悍な顔立ちを見てドキッとした。


…やっぱり……


　会議に出ている他の教師の存在感が薄れていく。

　見れば見る程、沸き上がる感情。

　あの光景を目の当たりにしてから思わずにはいられなかった。


…何で……彼………
…体育教師じゃないんだろ………


―――――――――
―――――
――