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淫と乱
第3章 スケスケ
以前にも、何かの拍子に出来た薬があった。
自身を透明にさせる薬。
周りから存在を認識させない薬があった。
二度と作れないあの薬。
何をどうしてどうやったらああなったか分からないだけに、量産出来ないのも当然。
ネズミを使って試したから、効果はバッチリ分かっている。
あの薬なら、恭子先生の家に忍び込んであられもない姿を目に焼き付けられた筈。
あわよくば、恭子先生にあんな事やこんな事まで出来た筈。
その薬が、ある日忽然と無くなっていた。
薬のレシピを書き留めていなかった事が非常に悔やまれる。
「…では……そういう事で………」
「ちょ、ちょっと待ってくださぁいっ」
バンッと机を叩いて勢い良く立ち上がる気配。
音の方向は恭子先生が座っている場所。
声も口調も恭子先生のモノ。
恭子先生が立ち上がったのは明白だった。
…再度、恭子先生の裸体で上書きをっ………
今は立っているだけに、あわよくばアソコだって拝めるチャンス。
ガバッと顔を上げて恭子先生を見遣った。
「グハァッ……な…何で……お前なんだよ………」
立ち上がっていたのは、ムキムキ教師だった。
私はもう立ち直れない気がする。