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淫と乱
第5章 ドロドロ
【真希 View】
「ふぁ………」
欠伸が止まらない。
明るい陽射しがやけに眩しい。
それでも歩かなきゃならない。
「…昨夜はお楽しみだったブルねっ」
「う、うっさいなぁっ」
トボトボと歩く真希の傍でフヨフヨ浮いてる赤い携帯。
真希の携帯なのに、勝手に外に出て浮かんでる。
「…何だったら今夜もまた………」
「ちょ、ちょっとぉ!? ま、まだ…何か……アソコ……挿入【ハイ】ってる感じ……してんだからぁ………」
携帯の付喪神のつくちゃんの言葉に、昨夜の淫らな出来事を思い出して顔が熱くなる。
一夜明けた今でも、何だかつくちゃんがナカに挿入ってるような感じで、思わず内股になってる。
「…真希っちが真性のマゾっ娘で露出好きってのもバッチリ分かっ………」
「な、何、朝から言ってんのぉっ!?」
更にカァッと熱くなってくる。
「…昨夜だけでコレクション増えたから、そのうち観賞会でも………」
「いい加減にしないとバッテリー抜くよ?」
朝から恥ずかしさが全開。
低い声で脅してみた。
「…は、はいブルっ……」
パカッと開いた携帯のディスプレイには『怯』の一文字。
意外とアニメ声でも効果はあった。
付喪神が憑いた真希の赤い携帯。
壊れる事は無くなったみたいだけど、やはり機械。
充電が無くなれば、流石に付喪神のつくちゃんでも動けない事が分かった。
「…てかさぁ……」
真希の呟きに、開いた儘のディスプレイには『?』の文字。
「……携帯…フヨフヨ浮いてたら…怪しくない?」