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官能エッセイ集 ~官能の景色~
第14章 特別な日
満月の光が、影のないように彼女の部分を照らしている。
私はすぐに口を付けなかった。
そこを見つめていた。
彼女が初めて言葉を発した。
「いやっ……明るいわ……こんなに……」
彼女もそこをのぞき込んでいた。
知っている。
彼女は自分の言葉で、自分の羞恥心を駆り立てている。
私はそれに油を注ぐ。
「うん……すごい……よく見える……きれいだよ……エリ……」
「いやっ……そんなこと……」
「見て、ほら」
彼女の液体をたたえた部分さえもが、光を反射していた。
唇にキスをするように、そこに、口を押し当てた。
顔を上げて見つめる。
「すごい、きれいだよ」
またキスをし、そのあと通常のキスのように、舌を差し込む。
もちろん彼女の中はそれに応えるすべはないが、代わりに彼女の本当の口が応える。
「ああ、いやっ……明るい……明るいわ……いやらしいわ……」
私は舌を尖らせ、奥にねじ入れ、顔を左右に何度も傾げる。
唇の粘膜、彼女の粘膜、そして粘液同士が混じり合い、そこの部分だけ一体化したように思えた。
息継ぎをしながら幾度となく吸いつく。
音を出す。
「ああっ、そんなことっ……ああ……もっと……」
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