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官能エッセイ集 ~官能の景色~
第17章 私だけが知っている彼女も知らない彼女の秘密
街中のこじんまりとしたイタリアンの店で、彼女と向かい合った。
昔より顔立ちはふっくらとしたようだ。
歳はお互い中年だが、彼女の方が4つ若い。
でも、未だ美魔女ぶりは健在だ。
10歳は若く見える。
身体の変化はどうだろう?
体型は崩れているのだろうか?
視線は、自然に胸のふくらみにいく。
しかし、服の上からは読み取れなかった。
まあいい、後でわかることだ……。
昔は、会うたびに、貪るようにお互いを求め合った。
彼女の瞳を覗き込みながら、ときおりその時の彼女の肢体がフラッシュバックする。
食事が終わり、私の車に乗る。
彼女に訊いた。
「まだ時間、大丈夫?」
時計は夜の7時半を回っていた。
「うん、大丈夫だけど……」
「じゃあ、ホテルいくよ」
私はストレートに告げた。
「え! ええ……」
彼女は拒絶の反応は見せなかった。
そのつもりでは来ていたのだろう。
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