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第14章 涙の訳

「そういうとこ....？」

美紀様の言っている事の意味がわからない.....
私がしつこく家まで来てしまった事が原因だろうか。美紀様の都合の良いタイミングで弄ばれるべき私が生意気にもそれを選ぼうとしていたから？
私の謝罪を美紀様の絞り出したような言葉が遮る。

「リオは私のどんな命令にも従うんでしょ？」
「はい。勿論です」

美紀様に喜んでもらいたくて即答するも、美紀様の瞳はますます冷たくなっていく....

「...そんな事をしても...あなたはきっと....幸せになれない....」
「私の....幸せ....？」

予想外の言葉に押し黙る私に美紀様は諭すように続ける。

「こんな関係を続けても....あなたの日常を壊すだけ。それに未来だって...」

突然そんな事を言われても理解できない。美紀様は私の事を考えてくれたから私を捨てたの？
しかし、今までの美紀様の行動はその言葉に大きく矛盾している...