この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
宵闇
第9章 溶ける


葉月くんが、俯いて立っている私の前に来て、そっと抱きしめてくれた。
反射的に私も抱きしめ返す。
葉月くんの身体にこんなふうにふれる時がくるなんて思わなかった。

私の背中に回された手が、そのまま指先をつつ、と滑らせながら腰へと移動する。

ファスナーが下ろされ、スカートが床へと落ちた。


「あ……」


下着だけになってしまって、急激に沸き上がってきた恥ずかしさ。
どうしたらいいかわからなくて、目の前の葉月くんの胸に顔を埋めた。


「ん?」


肩がそっと掴まれて、身体を優しく離される。
顔を傾けて私の顔を覗き込んできた葉月くんの前髪が、さらりと流れた。
その隙間から見える真っ直ぐな瞳にまたどきりとさせられる。


「大丈夫だよ?」


ね? と、葉月くんが微笑んだ。
それは私をいつも安心させてくれる笑み。
自然に、頷いていた。


座って? と促され、ベッドに上がる。
葉月くんは座った私の背後に来て、私を足の間に挟めるようにして腰を下ろした。


「琴音ちゃんの背中、きれいだね」


その言葉と同時に、指でつつ……と撫で上げられ、んっ、と思わず仰け反る。

すると今度は首もとを、後ろから回された手でなぞられた。


「や……あ」


その動きのひとつひとつで、私を刺激していく葉月くんの指先。

背中の半分ぐらいまである長い髪を左右に分けられ。
あらわになったうなじに、柔らかいものが押し付けられた。
ちゅっ、と音がして、それが葉月くんの唇だと気づく。

そのまま耳へ。
首筋から背中へ────。


/509ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ