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宵闇
第9章 溶ける
「やっ……だめ、ね、も……むり……っ」
……なにこれ。
なんなの?
こんなの、私は知らない。
知らなかった。
ああ────。
……気持ちいいっ……!
思った瞬間、ぶるっと身体が震えた。
「あっ、は……あ、あっ」
それがきっかけになったのか、声が止まらなくなった。
聞こえる喘ぎは妙に甘ったるい。
それが私の口から漏れているのはわかっていたけど、こんな……いやらしい声。
恥ずかしくてたまらない。
なのにどうしても止められない。
葉月くんの手と、舌。
容赦なく私の感じる場所を刺激してくる。
かあっと熱くなってくる身体────。
──あ。
くる。
わかる。
さっきのような波がまた私を襲おうとしているのが。
葉月くんの指と舌で、容赦なくそこへ昇らされていくのが。
勝手に閉じていく足。
葉月くんの手をあいだに挟んだまま、ぎゅうっと力が入っていく。
でもその手は逃げずに、私の気持ちいいところをひたすらに刺激してくる────。
「やあっ、っは……ああ……!」
もっと──そのままもっと、と願った。
あの感覚がもう一度ほしい。いきたい。
葉月くんの指がくれる振動。
大きくなっていく声。
身体の奥が呼び覚まされる────。
「────い……っ」
いく────……!!