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宵闇
第13章 衝動
服にかけられた手。
身に付けているものが、一枚……また一枚とその手で脱がされていく。
気づけばいつのまにかキャミとショーツだけの姿になってしまっていた。
「……おいで、琴音」
甘い言葉に、差し出された手を取る。
そのまま抱き締められながら、ベッドへと座らされた。
葉月くんが、片膝だけベッドに乗せた状態でネクタイをするりと解く。
シャツのボタンを外し、脱いで……上半身裸になった。
きれいに引き締まったその身体を目にした私の胸が高鳴っていく。
不意に、葉月くんはサイドテーブルに置かれた買い物袋の中から何か箱のようなものを取り出した。
それが何かわかったとき、急に恥ずかしくなって思わずそこから視線を逸らしてしまったものの、耳が……箱を開ける音とかそういうのを勝手にとらえていく。
どうしたらいいか急にわからなくなった私は深くうつむいた。
「ん?」
そんな私に気づいたのか、葉月くんが顔をのぞき込んでくる。
「ううん……!」
別に──と首を振って答えたけど、でも、私の動揺なんてきっと悟られているんだろう。
「言って?」
頬を撫でてくる優しい指先。
さっきから何度高鳴らせれば気が済むのかと自分でも思ってしまうほど、また、きゅんとしてしまう。
「……だって」
テーブルの上にちらっと視線を送って、あれ……と呟き、そのまま俯く。
それだけで葉月くんはすぐに察してくれた。