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第13章 衝動

たまらず、葉月くんの背中に両手を回してぎゅっと抱き寄せた。
唇が離されて、ふたりの吐息が絡む。
目を細めながら、私を気遣う言葉を口にする葉月くん。
大丈夫だから、と呟いた。


……だから。
だからもっと────。


「きて……っ……！」

「────!!」


葉月くんが息を飲んだ。
次の瞬間、そのまま一気に身体をいれてくる。


「ぁあっ───！」


身体にしがみつきその肩に唇を押し付けて、それを感じた。
葉月くんが、腰を揺するようにする。
ぶつかる、下腹部。
それは葉月くんが奥まではいってきたという証でもある。
なかがいっぱいになってる独特の圧迫感。
葉月くんの存在をそうやってなかからも教えてくる。


「は……っあ、ん……ぅ……」


小刻みな呼吸をしながらその感覚に慣れるまでずっと葉月くんにしがみついていた。


……繋がれた。


その事実に、じわじわとこみ上げてくるもの。


葉月くんとちゃんと繋がれた……すごく、すごくうれしい────。


「大丈夫……っ……？」


はあ、と葉月くんの呼吸も乱れてる。
腕を緩め、目を開けてこくんと頷くと、愛おしそうに見つめ返してくれる。
きゅっ、とたまらなくときめいた。

唇に落とされるキス。
私の髪を撫でながらのそれは、角度を変えて何度も。


「……あ……」


不意に、葉月くんが動いた。
腰を揺らして私のなかを探るようにする。
かと思うとさらに腰を押し付けてきたり……まるで私のなかに、葉月くんのものを馴染ませていくかのように。
ずっ、と抜かれそうになったかと思うと、そのまま浅いところでゆっくりと繰り返される動き。
そしてまた、ぐぐっ……と奥まで。