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宵闇
第14章 彼ら


葉月くんの家でそのまま二日間を過ごし、自分のアパートには日曜の夜に戻った私を加奈が出迎えてくれた。


「おっかえり~!
今日も帰って来ないんじゃないかと思ってたよ~」


にやにやとしながら私を見てくる。
……いろいろと聞きたがってるのがわかる目で。

苦笑いしながら、玄関に立つ加奈の脇を通り抜けようとすると、そうはさせまいと進路を塞ぐ。


「ちゃんと話すからとりあえず家にいれてよ~」

「……はーい」


私の言葉に満足したのか身体をずらして、どうぞ~と手で中へと促す仕草をした。
けれど待ちきれない様子で


「で、桜井先輩とはどうなったの?
ね、早く教えて!?」


そう言って私の背中を押してくる。


「もう! 待ってったら~!」


リビングに荷物を置き、ふう、とソファに座った。
加奈も私の隣にそうして、きらきらした目で私を見る。

軽く咳払いをして、向き直った。


「……えっとね。その……葉月くんもね、私のこと──好き、って言ってくれて。
で、その……そういうことになった、っていうか────」

「まじで!?」


頷いた途端に


「両想いだったってこと!?
──やったじゃん、琴音!!」


そのまま、加奈にぎゅうっと抱きつかれた。


「うん、あ……ありがと……!」


加奈はすぐに身体を離し、興奮した様子で続けた。


「琴音から日曜に帰ります、って連絡あったとき、これはうまくいったってことだろうなって思ってはいたんだけど……ほんとに!?」

「ん……」


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