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宵闇
第15章 溺れる
「……ほら、開いて?」
私は深く息を吐いた。
……だって無理。
こういうときの葉月くんの言葉には私は逆らえない。
自分でもよくわかってる。
ごくりと唾を飲み込み、目を閉じたままゆっくり足を開く。
葉月くんがいいと言うところまで。
ああ……私、葉月くんの前でこんな恥ずかしい格好をして、恥ずかしいところを見せようとしてる。
クッションのせいでたぶん彼の位置からは本当に丸見えになっていくんだろう────。
足を左右に滑らせながらそう想像してしまった私の胸の動悸がさらに激しくなってきた。
なぜか、呼吸まで荒くなってくる。
じんじんと疼いているそこからはたぶん……蜜がまた、溢れてきてる。
「────っ!」
もうだめ恥ずかしい────!
両膝を内側に倒し隠そうとした私は、琴音、という静かだけど強い言葉で制された。
びくっ、と反射的に足を戻す。
「そのまま」
葉月くんが私の開いた足のあいだの……濡れているであろうそこを見てる。
気配でわかる。
「や……そんなに見ないで……」
たまらず、口にした。
「どうして?
自分で開いたご褒美、あげるよ?」
なのに葉月くんはそう言って、私の太ももに手をかけてさらに足を開かせた。
「やあっ!」
「琴音のここ、ピンクでほんと綺麗」
凝視されながらそんなことを言葉にされたら、もうたまらなく恥ずかしくなった。
なのに間違いなく興奮もしていた。
ご褒美──葉月くんが口にしたそのことへの期待もあった。
いろんな気持ちが混ざりあってた。