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宵闇
第15章 溺れる


ちゅっ、と……音をたてながら唇が離れる。
私の頬に優しく両手を添え、唇がまたふれそうな距離のままで葉月くんは言った。


「わかった」


私から手を離してベッドから降り、着ていたシャツを脱ぐ。
カチャカチャと音をたててベルトが外され、やがて、下着だけになった。
私はそれをずっと見ていた。
あらわになっていく葉月くんの身体に魅せられてしまったかのように。

その状態でベッドに再び乗ってきた彼は、私のそばで膝立ちになった。
私も身体を起こす。
葉月くんからとられた手が、下着越しのそこへと持っていかれる。
触れた瞬間、ぴくっとそれが動いた気配がした。


「……硬い」


思わず声が漏れた。
硬くて。そして熱い。

手でそこを包むようにしながらさすった。
ん……と葉月くんの色っぽい声が聞こえる。
もっともっとそれが聞きたい。そう思った。


「……直接さわりたい……」


葉月くんの答えを待たずにそっと下着をずらしていくと、勢いよく葉月くんのものが現れた。
間近でちゃんと見るのははじめてで、ついつい凝視してしまう。
不思議な形をしているそれ。
見ているだけでなぜか興奮してきた。


「……おっきい」


思わず呟いた私に葉月くんが顔を寄せてくる。
口づけながら下着を脱いでいたのか、その唇を離されたときには、葉月くんももう何も身につけていなかった。

ごくりと唾を飲み込み、またそれに触れる。
なでで、さする。


「ああ……」


葉月くんがそんなふうに声を漏らすから、私の手で少なからず感じてくれているのかと思うとなんだか嬉しくもなってきた。


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