この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
宵闇
第15章 溺れる
「……おねがい……はづきく……っ……」
ん……? と拭われた頬。
「焦らされるの、もう……や……」
息も絶え絶えに訴える。
「……我慢できない?」
その言葉に目を開けてこくこくと何度も頷く。
「……ちょっといじめすぎちゃったかな」
葉月くんが苦笑しながら、ごめんね、とこぼした言葉に心底ほっとした。
ちゅっ、と口づけられ、きっともういかせてもらえる──そんな甘い期待にどくどくと胸の鼓動が早くなる。
……そこもひくひくと悦ぶように動いた。
「……琴音、締めすぎ」
「んっ」
くちくちと動かされ、じんわりと広がる気持ちよさにまた勝手にひくつくそこ。
「抜けないんだけど」
その言葉に、え……と彼を見つめると
「ほら、緩めて?」
そんなふうに促される。
「……抜いちゃうのっ……?」
そんな、だって。
だってやっといかせてもらえると思ったのに────。
「やぁっ……!」
もうおあずけはいや──首を振って葉月くんに訴えた。
「ね、して……おねがい……」
その目に縋る。
「大丈夫。ちゃんとあげる」
そう言いながら宥めるように頬を撫でてくる葉月くんが、ずっ……ととうとう指を抜いた。
「あぁん……!」
その刺激にさえ、じわじわと侵される。
葉月くんはそのまま私から離れた。
う……とひくつく身体を抑えるように身体を横に倒し、自分で自分を抱き締める。
いく寸前まで高められていた身体。
体内で渦巻いている熱がじくじくと奥で燻ったまま、全身をひどく疼かせてくる。