この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
宵闇
第15章 溺れる
「だめ。痛いよ」
そして私のなかにある指が敏感な部分を撫で上げた。
「────あぁんっ!」
びくびくっと跳ねた身体。
葉月くんの指は、そこを執拗に、押すように、刺激し続ける。
思わず腰が浮く。
もうどうすることもできず、本能のままに目を閉じて喘ぎながらその指の動きにただただ酔いしれた。
──急に、指の動きが止まった。
え……とそっと目を開けると、葉月くんが口元に笑みを浮かべながら私を見下ろしていた。
「気持ちいい?」
ん……と頷くと
「僕を見て?
琴音の感じてる顔、ちゃんと見たい」
またそういう意地悪なことを平然と言い、指をまた動かし始める。
「あ……は、あっ、ん……!」
身体がびくびくと感じてしまい、思わず目を閉じるとまた動きを止められた。
「……僕を見てって言ったよね」
だって……と目を開けると再び動かされ、与えられる快感にすぐに押し流されそうになる私を見つめる葉月くんの、細められたその色っぽい瞳。
私も、どうにかして葉月くんのその瞳を受け止めようとするけど、でもやっぱり難しくて。
のぼりつめそうになるたび反射的に閉じてしまい、また止められて、そうやって焦らされて。
「やぁ……っ!」
もう無理────!
いきたくて、でもいかせてもらえなくて、本当におかしくなりそうだった。
う……と泣きそうになってる自分を感じて目を閉じると、目尻から涙が零れた。