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第16章 囚われる

懸命に葉月くんのを口で愛撫していると、葉月くんが不意に私のそこをさわってきた。
ん……！　とびくついた身体。


「ああ……すごくとろとろ。
……指、すぐはいるね」


つぷん……とその言葉のとおりに。


「ん……んん……！」


葉月くんの指が、四つん這いになってる私のなかに差し込まれた。
くちゅっ、くちゅっ……と卑猥な音を立てながら掻き回される。


「んっ、は……ぁあ……ん……」


葉月くんのものを愛撫する余裕なんてだんだんなくなっていく。
なかのいいところを擦られたとき、たまらず口を離してしまった。


「あっ、や……ぁん……！」


喘ぐ私に、続けて、と続きを促してくる葉月くん。


「……だって葉月くんが……ああっ……！」

「僕が何？」

「……っ……！」


何度も葉月くんへの愛撫を試みる。
けれど下への愛撫が、その気持ちよさが私を翻弄する。
もう、それを握って軽く擦るぐらいしかできない。


「ここ、舐めていい？」

「え……」


舐めるって────。


「そのまま僕に跨がって」


その言葉に、それを想像した私の喉が勝手にごくんと鳴る。
葉月くんから口でされる愛撫の気持ちよさを知ってる私の身体は言葉だけでもう興奮してしまい、なかにある彼の指を勝手にきゅっと締め付けた。


「や……」


恥ずかしい────。


「ほら」


促しの言葉に微かに笑いが含まれているように感じたのは気のせいだろうか。
隠しようがない身体の反応を誤魔化すこともできず、震える息を静かに吐きながらゆっくり葉月くんの身体を跨いだ。

葉月くんが私の太ももを引き寄せる。
そしてそのまま────。